*オーセンティックバーノート*

女ひとり、オーセンティックバーへ行く。

バーでの服装、またはドレスコード

遅い時間、

バーのカウンターでひとり飲んでいると、

男性客がひとり入店してきた。




遅い時間だからか、店内は私とその男性客だけ。


2つくらい席を空けて座ったその人。


バーテンダーと話す声に聞き覚えが。




「こんばんは」




その男性客がお手洗いから戻るタイミングで、

声をかける。




「今日は遅いですね。」


「ん、ああ、もう風呂も入ったんで、あとは寝るだけだから。」




このバーの常連さん(多分私より前から)で、

時々お会いするので、なんとなく顔見知りなのだ。

話すようになったのは、

店が混んでいる時にたまたま隣同士になり、

バーテンダーさんを介して会話してからだ。



フラッと来て、さっくり飲んで、さっさと帰って行く、

私から見て、カッコいい飲み方をする人。

…まあ、梯子してきて最後なことが多いみたいだけれど(笑)

バーテンダーさんが“今日は1軒目ですか?”とかよく訊いてる。



「え?家から来たんですか?」


「うん。そうだよ。」



確かに、いつもよりラフな格好で、整髪料で整えていないそのままの髪だ。


私の方は歌舞伎を観に行った帰りで、

わりと気合いの入った鮮やかなワンピースに、バッチリ目のメイクである。(濃いとは言わないw)



私自身も、

家から直接バーに来る時は、

家にいるのと近いラフな格好で、

ノーメイクなのが多い。



もちろんバーテンダーの皆さんはそこを突っ込まない(笑)

逆に気合いの入った格好の時の方が、

“今日はお出かけでしたか?” とか言われる。



時々お会いする他の常連さんご夫婦の奥さまも、

“私、今日、すっぴん〜!”みたいなことを言っていたりする。



これぞ、バーの間接照明のなせる技。


(いや、単に気にしないし、めんどくさいだけ。)



このバー自体、銀座のバーと違って、

地元の人たちに寄り添ったバーだからなのだと思う。

昔からある下町の、

オーセンティックバーにしてはアットホームなバーなのだ。



初めてがここだったので、

他所に行く時も、

なんとなく服装を気にしなくなった。


強いて言うなら、そのバーのある街に馴染む服装か。


まあ、初めてのバーに行く時は多少キチンとした服装を意識して行くけど。


バーにももちろん個性があるので、

ドレスコードがある店もあるかも知れない。


不安な場合は、行く前に電話で訊いてみるといいのかも。






この日、その男性常連客は、

ウィスキーを2杯ほど飲んで


軽やかに帰って行った。