*オーセンティックバーノート*

女ひとり、オーセンティックバーへ行く。

カクテルの注文のしかた

「今日、暑いんで、最初にビールください。」


着席するやいなや、

おしぼりを渡してくれるバーテンダーさんにそう告げる。



「ビールが2種類ございまして、@@@の◯◯◯と、££££のどちらになさいますか?」


「££££ってなんですか?」


「イギリスのビールで、日本の生ビールより〜〜で〜〜な味わいです。」


「(よく分からないけど、)じゃあそれで。」


「かしこまりました。」



以前、他のお客さん達がよく頼んでいるのを見ているので、

ちょっと気になっていたビール。



冷蔵庫から冷えたグラスを取り出し、

ビールサーバーからビールを注ぐバーテンダーさんが、

べっ甲色の液体を注ぎ、そこに白い泡を足すと、

なんと、乗せた泡の大半を捨ててしまった。


どうしてなのかたずねると、

最初の泡は粗くなってしまうので、

口当たりの良い細かい泡を入れるために注ぎ直しているそう。

(意味あってるよな?(汗))




程なくして出されたビールを

グゥーーーーーーッ とグラスの半分くらいまで一気に飲む。


一杯目のビール、最高!!



「今日は1軒目ですか?」


「そうでーす。」


「…早いですね。次は何を飲まれますか?」



ビールを欲していた私は、ほとんど3口で飲み干し、

さて、と考える。




「さっぱり系でフルーツを使ったのが良いです。」


なんともテキトーである。


「ショートにいたしますか?ロングにいたしますか?」


「ロングで!」




  • ショートはショートカクテルのこと。

  量は少ないがアルコール強めのカクテルで、大抵カクテルグラスで出てくるよ。

  • ロングはロングカクテルのこと。

  タンブラーなどのグラスで出てくるよ。



オーダーが通ってしばらくすると、

チーフバーテンダーさんがやってきた。



「ながさん、スイカは大丈夫ですか?」


「え?スイカ?大丈夫だけど、もう、出てるんだ!」


「はい。本日熊本より入荷しました。」



初物!



私、普段はフルーツをほとんど食べない(甘いから)ので、

バーでフルーツを摂取しているみたいになっている(笑)(スイカは野菜!)


この前はトマトジュースを使ったカクテルばかり飲んでいて、

トマトジュースの大瓶一本分飲み干したこともある。


たぶん、かなり変な客だと思う。

でも、色んな人がいるから、きっとバーテンダーさんたちはビビらない。

色んなこだわりを持ったお客様がいらっしゃいますから、とかなんとか言うに違いない。(鉄板)



「お待たせ致しました。スイカソルティドッグです。」



通常、ソルティドッグといえば、グレープフルーツで作るのが定番。

それをスイカの果肉をしぼって作るのだという。

イカの赤が爽やかでキレイ。

グラスのふちに付けてある塩がまた華やかだ。



おそるおそる一口飲んでみる。







……すっっっっっっっっごい、スイカ






「お口に合いますか?」


「これ、好き!美味しい!すっごいスイカ!!」



退行現象かw いや、それくらい、もう、スイカ!って感じ。(わけわからんw)








毎回毎回こんな感じで、

カクテルの名前をほとんど憶えていない私。


困ったことといえば、

この前飲んだのと同じヤツを飲みたい!

と思っても名前が分からないこと。


バーテンダーさんとクイズ形式にヒントを出して答えを見つけてもらうことがある。

(“ベースはなんのお酒でしたか?”“使っていたフルーツは?”“酸味系?甘味系?”“ロング?ショート?”などと訊かれ、だいたい答えられない(笑))


基本、バーテンダーさんの知識と経験を信頼して頼っているのと、

せっかくバーに来ているのだから、

そのお店のその時のオススメとかオリジナルとかを飲んでみたいのもある。


まあ、最悪、

自分の好きな無難なカクテルを1つ2つ知っていれば、

初めてのバーでも困ることはないと思う。


これくらいゆるい方が、

オーセンティックバーと言えど、肩肘張らずにいられるんじゃないかな。

(と自分を正当化してみる(笑))