*オーセンティックバーノート*

女ひとり、オーセンティックバーへ行く。

初めてのバー

たしかこの道で良いはず。

あ、あれかな?

ビルの上の方にある看板で確認する。

入口はどこだろう?








「今度、〇〇に行くんですけど、おすすめのバー、ありませんか?」




いつものバーでオーナーバーテンダーさんに話しかける。



旅行や用事でいつも行かない所へ行く時にはいつも、

行く先々のバーを紹介してもらうことにしている。


現地に着いてからいつものバーに電話かけて訊いたこともあるけどね(笑)

失礼かなと思ったけど、そうでもないみたい。

バー文化が活性化するとめぐりめぐってみんなが潤うのかも。



もちろん紹介してもらったバーに行った後は、

報告がてらいつものバーに行くからかも知れないけど。




バーテンダーさんたちも、

私の好みをだいぶわかっているので、

はずすことはまずない。


“私、干しぶどう嫌いだから、お通しに出さないで”とか

“甘ったるいカクテルは苦手”とか

“お酒を飲みにきているのに、めちゃめちゃ食べる(笑)”とか


もちろん自分から伝えるし、

何度もオーダーしていれば傾向も分かるだろうし。

分かっていた方が、お互いに楽っていうのもあるよね。




まあ、旅行先で外に出るのが面倒になって、

ホテルのラウンジやバーにすることもある(笑)


ホテルだとチャージが割高になってしまうけれど、

部屋に戻るのが楽だからそれはそれでメリットあるよね。


過ごしたいのは、オーセンティックバーやホテルのバーみたいな落ち着いた雰囲気の中でだもの。

(聞いた話によると、海外には日本スタイルのオーセンティックバーはホテルにしかないんだって。)









「もしもし、こんばんは。これから伺いたいのですが、席ありますか?」




現地で夕食を済ませたあと、初めて行くバーに電話をかける。


“礼儀”とかいうと、堅苦しくて嫌な感じがするけど、

単純に、


店に行ってから「すみません、満席で…」と言われたら

せつないから。


タッチの差で席がうまっちゃったら泣くに泣けないし。

時々、今日は貸し切りで…という時もあるので、

一人の時でも念のため電話する。




「あの〜、初めて伺うのですが、どうやって行けば良いですか?」



そしてお店の場所も確認できる(笑)

知らない場所だと、道を間違えることもあるしね。


そうやってなんとかたどり着くと、

カウンターの良い席を取っておいてくれたりする。(その時空いていれば)

バーテンダーさんがちょうどカクテルを作っている目の前の辺り。







さて、もはや旅の目的の1つであった、初めてのバーにたどり着く。

重い木の扉を連想していたのに、

意外なほど軽く感じた。


バーの雰囲気はそれぞれ違うけれど、

落ち着いた照明で長いカウンターとたくさんのお酒のボトルが並ぶ棚

というのは定番だ。


飾ってある花が素敵だったり、

トイレが綺麗な上、至れり尽くせりな感じが、

とても心地いい。




「どちらからいらしたんですか?」


「東京からです。バー◻︎◻︎の△△さんにこちらを紹介していただきました。」




もちろん、紹介してくれたバーテンダーさんのことも伝えておく。

株を上げておかなくちゃ(笑)


でもこれで、初めてのバーでも、バーテンダーさん達に

私がバー慣れしているのか、全く初めてなのか、

すぐにわかってもらえる。


だいたい、女一人でバーに来て、

普通にオススメを訊いたりしている時点で、

慣れ具合もわかるかw




そういえば、

初めてのバーで、始めに“ジントニック”を頼むと、

このお客さんはバーに行きなれているとかって思われるらしい。

ジントニックってシンプルなだけに、

これが美味しいと、

このお店のカクテルは美味しいって評価されるらしいのだ。



…ジンが苦手なので、頼んだことないけど(笑)





古ーい話、初めて行ったバーで、

“私の雰囲気のカクテルを作ってください”

とかいうのが流行った。

今はそういうことを言う人が少ないとは思うけれど、

私としてはオススメしない。


バーテンダーさんは何も言わないとは思うけれど、

それってもし自分が言われたら引かないですか?


まだ、気心の知れた間で、お互いのことがよくわかっていて、

ネタで言うとかならカクテルを作る側も遊んでくれるのでいいんですけど、

初対面で“私の雰囲気のカクテル”なんて正直


「知るかよ」


って思うな、私なら。

(もちろんバーテンダーさんはそんなことせずに、一所懸命考えてくれるよ。)





今や首都圏や都市部のみならず、地方でもオーセンティックバーがあるみたい。


こんな所にはないだろうと思っていたのに、たまたま地元の人に教えてもらって行ってみたら、

いい雰囲気のオーセンティックバーで、

たまたまその店のオーナーバーテンダーさんと話をしたら、

めっちゃバーテンダー界隈の重鎮クラスだったこともある。



地方もあなどれないのよね〜(汗)







どこに行ってもどこか誰かが知っている、


バーの世界も広くて狭いのだわ。